クイ軍の夜襲

★パンの顔のアップ

乱闘がおさまったあと、パンが頷く顔のアップです。ここは劇場版と完全版とで変更は無いと思いますが、
同じ顔でも受ける印象が違いました!さっきの項で結構書いちゃいましたが、また書いときますね〜。

劇場版のパンは、クイ軍の襲撃を見て復活した感じ。それまでは迷いがあったけど、クイ軍の旗を見て
自分の仲間がクイ軍に見殺しにされた悔しさや憎悪みたいな、攻撃的な感情が湧き上がり…さらに
目の前で虐げられる貧しい人々を見て、自分が役人だった頃に見た光景を思い出し、その時誓った事を
実現するために再び立ち上がろうと決心する…みたいな感じ。
その時の顔なので、「義侠心に燃えた男の顔」に見えました。

完全版は、「どうやってこの集団を動かそうかと思案していたが、ちょうどいい状況になった。あと一押し
すればアルフは落ちる。いけるぞ!」みたいな顔に見えます。野心家顔です(笑)

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「軍に入ろう」〜投命状

★「盗賊なんだ、最強になってやろう」と「盗賊だが、最強になってやろう」の違い。

これは元のセリフは同じで、ちょっとした訳の違いなのかな?って気もしますが、受ける印象が違ったので
書いときます。

「盗賊なんだ」の劇場版は盗賊であることを受け入れ、ある種自信を持ち、その上で最強になろうとしている感じ。
「盗賊だが」の完全版は、盗賊であることは恥なのはわかっているが、生き抜くためにはこれしか…って
思ってるのが垣間見える感じ。

「盗賊なんか入れてくれねえ」って仲間に肘鉄を食らわすのは、劇場版は余計なこと言うな!って意味が
強い気がします。完全版は、自分でも盗賊っていうのは褒められたものじゃないと思ってるのに、それを
あらためて仲間の口から言われたことに対する苛立ち、の方が強そう。

もし、本当は盗賊はいやだという態度が普段から見えてるとしたら…その盗賊になったのはリィエンのために
人を殺めて…ってとこが原因だから、完全版のリィエンはアルフに対して、恩義と共に「盗賊に身を落とさせて
申し訳ない」という気持ちがかなり大きいかも?

★投命状の誓い

さっきの「仲間に出来ない」のシーンの有無、の話から書きます☆

劇場版のアルフは、仲間に出来ないと言ったものの…クイ軍に酷い扱いを受けて「見返してやりたい」みたいな
気持ちが出たところで「軍に入ろう」と誘われる。で、「まだどんな人物かよくわからないが…この男がいれば
軍に入る足がかりができる」的な、アルフの方でもちょっとパンを利用しようかなって感じに見えます。

で、シーに「信用できねえ」って言われて、まあ自分もさっき仲間に出来ないと言ったわけだし、そう思うのも
道理か。じゃあどうすれば信用させられるだろう?ってとこで、ウーヤンが刀を抜いて「投命状を」となる。

この場合、パンが裏切らないように保険をかけることが目的なので、投命状の「逃げ場のない忠誠」の部分が
主って感じかな?早く言えば、「裏切ったら、殺す」みたいな。

完全版のアルフは、普段からほんとは盗賊なんていやだ、と思ってるとこへクイ軍のこの仕打ちですから、
かなり打ちのめされちゃったと思います。そのとき、新しく仲間になった武人のパンが「軍に入ろう」と誘う。
イチコロです(笑)でもシーに「信用できねえ」って言われて、「あっそうか、脱走兵のくせにって、言われてみれば
そういうことも考えられるか…でもおれもう軍に入る気になっちゃってるんだけど、どうしよう?てとこで、
ウーヤンが刀を抜いて「投命状を」となる。

とすると、真の意味で仲間になることを誓うための、投命状。って感じなので、こっちの方が「死ぬ時は同じと
誓う義兄弟の契り」の意味とあってるかも?

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大臣との会話

★「全滅したのに、お前は生きているのか?」「そうです」

これも元のセリフは同じで、訳し方の違いだろうと思いますが、劇場版の「全滅したのに、お前は生きて
いるのか?」って聞かれた答えが「いかにも」って…何かふてぶてしい感じで好きなんですよね(笑)
あのにっくきクイ軍を配下にしてるジアン大臣には、表立って反抗はしないけど心の中では対決姿勢。
みたいなものが垣間見える一言で。この時の、力のある表情も大好きvv

完全版、この表情で「そうです」と言われて最初は「んん?」と思ったけど、態度は堂々としてるけど口調は
ちゃんとへりくだる、って使い分けが出来てるパン。みたいに思えてきました。ますます野心家なイメージ(笑)

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