むせび泣くパン

だって…↑この布がハンドタオルみたいなんですものー!

でも一瞬だけですよっ。その後は、パンの苦悩や悲しみの涙に

心が締め付けられるような思いをいたしました…。



■旅の平安を■

パンは、アルフがこれ以上自分の邪魔をするようなら、排除もやむなし

と考えた事もあったかも知れないけど、その排除って即殺すって事じゃなかったと

思います。山軍を解体して、村に帰れって言うとかね。

でも大臣はそれ以上を要求してきちゃった…。

で、「朝廷が望んでいるから」、アルフを罠にかけるパン。


…このシーンは、一番心に残りました。

その場にいないアルフに語りかけるパンの声と顔が、すごく優しくて。

離れた村でパンを案ずるアルフの気持ちがとても真っ直ぐで。

なんでお互いこんなに大事に思ってるのに、殺さなきゃ、殺されなきゃいけないんだろう。

って思ったら、もー悲しすぎて苦しいぐらいでした!スクリーンを凝視しすぎて

息してなかったのかも(笑)


これだけでも悲しすぎるのに、アルフを失ったパンに、ウーヤンが追い討ちをかけます…。


でももしかしたらパンは、リィエンが殺される事をわかっていたのかも知れない…と思います。

ウーヤンが待ってろと言って飛び出したとき、パンには彼が何をしに行ったか薄々

感づいてたんじゃないかと。


ウーヤンが、アルフを殺す気なのかと聞いたとき、何も答えずただ『亥の刻に来る』とだけ

言うパン。

アルフの暗殺はあくまで秘密裏に行われるべきもので、ここでアルフを殺す殺さないなど

答えることはできない。増してやその理由など、以っての外だ。

だが何も言わなくとも、すでにウーヤンは気付いている。自分がアルフを殺そうとしている

ことを。

理由を答えなければ、ウーヤンは自ら答えを出すだろう。

権謀術数に疎いウーヤンが、朝廷がアルフの排除を望んでいるなどと気付くはずもない。

そうすると、即断即決で目標に向かうウーヤンが、宛も無くアルフを捜すために飛び出す

わけもなく…自分とリィエンの舟での逢い引きを見た彼なら、リィエンの元に向かい、

彼女を殺すかも知れない。みたいな感じで。

でもそれでも、自分はアルフを殺さなくてはならない。そして、アルフを殺した自分を、

ウーヤンは許さないだろう…。

ウーヤンに、アルフは亥の刻に来ると言ったパン表情が、半ば放心状態のようにも

見えたので…

「ああ、おれは望んだものを手に入れる代わりにすべてを失うのか」

みたいな虚無感を抱いていたいたからかな…と。


パンの涙の中には、死ななくてもいい人を死なせてしまった、という自責の念も

あっただろうと思います。


戦で死んだ兵たち、誓いのときに殺した通行人、処刑した2人の兵、4000人の投降兵、

そしてアルフ。その死には価値があった。

でも、リィエンの死には、何も無い。


仮にリィエンという存在がなかったとしても、パンは朝廷から望まれればアルフを罠に

かけたと思うし、そしてウーヤンはそのパンを許さない。

その決断はウーヤンが信じたパンの信念によるものではないし、何よりも投名状の誓いが

あるから。

リィエンはその3人の誓いにも、朝廷の陰謀にも関係の無い位置にいられた人物で、

その人を…自分が愛した、それだけの理由で死なせてしまった、というような。


顔を覆うパンの画像を見るたび胸が詰まる思いになってると、パンフレットとか

写真集とかまともに見られないんですよね〜。…そのときだけはあ、おしぼりだ♪と思って

見ればいいのかな(笑)