三年間
★団体ケンケン試合?が追加。ここでパンの「戦は騙しあいだ」のセリフ
完全版のパンは、山軍の皆と泥だらけになって遊ぶんですね!こういうのも微笑ましくていいなあvv
でもこのあとの展開を考えると一層悲しい…ううう。
ここで「戦は騙し合いだ」セリフがあるのか…。同じセリフを蘇城の饅頭コールの中で聞くと、この
シーンを思い出して、また悲しい気持ちに。あにうえ〜(涙)あの時は皆で泥だらけになって遊んだ
じゃないか…信じてたのに……って。あっそうか。ここに「騙し合いだ」のセリフがあると、蘇城で
同じセリフを聞いたときに、アルフにも感情移入しやすくなりますね。
それまでパン視点で見てて、だってしょうがないじゃんアルフ!って思ってたのに、パンが「戦は騙し
合いだ」って言った瞬間、仲良くじゃれあってた時の笑顔が蘇り…つ…つらい!心が引き裂かれる
ような…ちょっとアルフとパンの心の中を疑似体験した気分です。。。
少年兵の処刑
★ルー将軍のカットがちょこちょこ追加
完全版では、「公開処刑だ!」と叫んだり、刀を抜く映像があったりと結構映ってるルー将軍ですが、
劇場版だとこのシーンの位置は舒城戦直後で、まだルー将軍がパンの配下になる前です。という
わけで、ルー将軍は出て来ません。
…ところが。完全版を見てみると、アルフの横顔が映るとその背景にルー将軍がいて…確かこの
アングル、劇場版でも見た気がするぞ…?
もしかして、アルフの背景に居るルー将軍にはピントが合ってないから気づかなかっただけで、ほんとは
ちらちら映ってたのかも(笑)それともあの角度の映像は使わず巧みに編集されてたのかしら…謎です。
★ウーヤンが少年兵に「誰の命だ」と聞き、「兄上です」と答えるシーン追加。
「母さんになんて言うの」の後、斬られる瞬間に「言わないで」のセリフが追加
ここは時間的にはほんの少しの差だけど、意味が違って見えました。
完全版には、「誰の命だ」のあと兵は二人とも頷いて、ゴウズが「兄上です」と答えるシーンがあり、
もう一人の少年兵の「言わないで」があるので、二人とも処刑されることを受け入れてるように見えます。
「お袋になんて言うの」「言わないで」は、「女を犯した罪で処刑されたって本当のこと言うの?お願いだから
お袋には言わないで、戦場で立派に死んだって伝えて」みたいな意味かなって。
「言わないで」のセリフ…これはぐっと来ますねえ…。自分がやった事と、死ななければならない理由を
理解して、母親には言わないで欲しいと頼む…そんな仲間を処刑しなくちゃいけない。しかも斬る瞬間の
セリフだから、直接手を下したウーヤンは相当堪えたろうなあ…。
さて、劇場版。こちらには「誰の命だ」も、「兄上です」も、二人とも頷く所も、「言わないで」もないので、
二人ともが処刑を受け入れてるようには見えなかったんですよ。ゴウズの方は、表情の変化から
観念したと言うか、理解して受け入れたように見えましたが、もう一人が。
もう一人は最後まで命乞いをしてる、と思ったんです。同じセリフだけど、「母さんになんて言うの」が
「ウーヤンさんが俺の首を刎ねたって、母さんに言えるの?仲間なのに殺したりしないよね?助けてくれる
よね?」って意味に聞こえたんですよね。
とすると、ゴウズの方は完全版と同じ「死ななければならない理由を理解した仲間を斬る辛さ」ですが
もう一人の方は「何故処刑されねばならないのか理解も納得もしていない…全く悪気のない無邪気な
子供を、権力をもって押しつぶすようなむごさ」…というか苦しさと言うか、そんな感じがあります。
こちらにとってはその者が犯した罪に罰を与えるのが当然でも、自分の行動が罪だと思っていない者に
とっては、その罰はただの暴力だと感じるだろうから。
劇場版のこのシーンは、重く心にのしかかります。
完全版の「言わないで」のセリフは、鋭く心に突き刺さります。
どちらも、辛く悲しいシーンです。感想書いてるだけでなんか辛くなってきました…って今からそんな事
いってたら、饅頭!のシーンとかパン一人語りのシーンとかの感想、泣きながら書くようになっちゃい
ますねー(笑)
あ、そうそう、このシーンの順番。
さっき、劇場版では舒城戦のすぐ後に持ってきたのは、ウーヤンのワラジシーンの役割も兼ねてる
からかも。って書きましたが、ケンケン試合がカットされてる影響もあるかもですね。
このシーンは、パン達が兵士と仲良くしてるシーンの直後にあると演出効果が抜群です。完全版では
みんなで泥だらけになって遊ぶケンケン試合の後。劇場版にはその役割を舒城戦前夜の「兄上♪」に
当てたんじゃないかな?兵に「兄上♪」って慕われて、パンも笑顔をみせるような仲になった。でも軍の
規律のためには…って流れでちゃんとつながるし。上手く繋げたなあ☆