白蛇伝説、観てきました!というわけで、ストーリー&感想文です〜。
※ネタバレばっかりなので、映画未見の方はご注意下さいませ。
例によって、思い込みと勘違いに彩られた、間違いだらけの感想文かもですが(笑)
それでもおっけー!な方、お暇つぶしにでもどうぞ☆
えーとまず最初、タイトルが出る前に雪女戦です。
法海さまと弟子の能忍くんが、お堂…?のような建物の中に入るシーン。←お堂じゃなくて、古いお屋敷って感じでした。
中に入ったはずなのに、扉を開けるとそこには雪景色が広がっております。
能忍くんが驚くと、法海さまはクールに「幻影だ」。
能忍 「でも寒いです」ブルブル
法海 「幻術にかかったな」
能忍くん、早すぎ(笑)
なーんて会話をしてると、雪女が出てきます。
「私の魅力を聞きつけて追ってきたの?」ってな感じの事を言う、美人さんです。
雪女といえば白い衣装が定番ですが、真っ赤な衣装なんですよね〜。新鮮でした。
法海さまが「人に仇為す妖怪め」的なことを言うと、雪女さんは「私を裏切る男が悪いのよ」
…どっかの白髪魔女さんと話が合いそうです(笑)
二人は激しく戦いますが(あ、能忍くんもちょっと参加してます・笑)、
雪女は敗れ、
法海の持つ鉢の中に閉じ込められます。←能忍くんは、雪女が現れた途端に
法海さまの静止も聞かずに飛び掛って、一瞬で凍らせられてました…というわけで、不参戦です(笑)
法海さまと能忍くんは金山寺に帰り、雷峰塔という塔に雪女を閉じ込めます。
この塔には、他にも色々な妖怪が閉じ込められてます。
退治されたくなかったら、ここで修行を積みなさい。ってことらしいです。
でも見たところ、隙あらば脱走してやる!って感じで、
素直に修行しようと思ってる妖怪はいなそうですけど…。
あっそうそう!雪女戦が終わった時…だったかな?
法海さまのセリフで「妖怪を好きになるとろくな事がない」みたいなのがあったんですよ!雪女の手にかかった男性達と、これから出てくる白蛇と許仙についての事を言ってるんでしょうが、
私はてっきり「法海さまは過去にそういう経験があったのか!」と思って期待しちゃいましたよ〜(*ノノ)
能忍くんが「師匠、それは一般論ですか?経験談ですか?」って聞いてくれればよかったのに(笑)
←「妖怪を好きになると〜」のセリフはココじゃなくて、法海さまVS白蛇&青蛇の、最後の戦いの前でした。
ここでオープニングだったかな?あれ?雪女戦の直後だったかな…?忘れちゃいましたが、とにかくその後←ここでオープニングでした。
やっと白蛇さんの登場です。
切り立った山の上に、色とりどりの花が咲き乱れる仙境のような場所がありまして、
そこで白蛇青蛇のお姉様たちが戯れております。
格好は、頭から腕の付け根辺りまでが人間、あとは蛇、な姿です。
他にも亀、うさぎ、ねずみ、などの妖怪仲間が住んでます。
ここのCGは…何と言うかその…実際には無い仙境のような場所だから、わざと実物っぽく見えない
作りに…してるのか…な…とか…妖怪仲間が妙に画面から浮いて見えるのも、何か特に…意図が…………
ま、まあそういう話は置いといて(笑)
白&青の二人は、遥か下界の山で薬草採りをしている男たちを見つけます。
目…目が良過ぎる…いや、これは多分妖力で見てるんだわ。
で、白蛇さんの方が、どうもその中の一人(許仙)に一目惚れしたっぽい。
青蛇さんは、姉さん(白蛇)はあんな男がいいのか〜って不満げ。許仙にちょっかい出したくなっちゃった。
んで、全身蛇の姿になって、崖登り中の許仙をおどかす。
と、驚いた許仙は崖下の川にドボン!
それを見た白蛇さんは、足まで全部人間の姿に変身(服も着てます)して、川に飛び込み、許仙に口付けします。
人工呼吸…というか、精気を分けてあげて、助けたようです。
目を開けてみたら水中で美人にちゅーされてて、夢心地の許仙v
でもまた水の中で気絶して、仲間に助けられた時には、美人の姿は無かったのでした。
夢だったのか?そんなはずは…と思う許仙。
白蛇は許仙が忘れられず、人間に化けて下界に行く事に。(青蛇も一緒)。
一方、法海さまと能忍くんの二人は、 今日も妖怪退治のため、町に向かいます。
川岸で渡し舟を待つ二人。能忍くんが近づいてくる舟に向かって 「船頭さーん!」と呼び止めると、
その舟は許仙の舟でした。←許仙は蓮池のほとりに住んでいるので、移動手段はもっぱら舟のようです。
呼び止められた許仙は「船頭じゃないですけど、どうぞ」と言って二人を乗せます。
↓この会話、細かい所は結構違うんだけど、雰囲気はこんな感じなのでそのままにしときます〜。
法海「ご迷惑では?」
許仙「人助けこそ、有益な時間の使い道」
能忍「じゃ、人助けのほかの時間は何を?」
許仙「私は医者を目指していて、薬草を集めて勉強しています」
ってな感じの会話になるけど、能忍くんはあんまり話を聞かずに自分の事をしゃべりだします(笑)
能忍「僕の夢は、金山寺の住職になること!」
法海「では、私が死ぬのを待っているのだな」
能忍「そっ、、、そういう意味じゃ…(汗)」
で、困った能忍くん、誤魔化そうとして許仙に他の話を振ろうとするが、法海さまが何やら指折り数えて
ぶつぶつ言ってるのが気になります。
能忍「何を数えてるんです?」
法海「あと何年生きられるかだ」
能忍「〜〜〜!!ぼっ、僕の夢は、師匠に長生きして貰うことです!」
もー、ここのシーン大好き!(>▽<)
法海さま、能忍くんをからかってるのかも知れないけど、これ真顔で言うんですよ。
なんか冗談の通じない頑固爺っぽくて良いなあ〜(笑)
こういう顔はしなかったけど、なんとなく描いてみた♪
でもこのシーンって、根に持ってそういう事言ってるようにも見えるけど(笑)、
本気で何年生きられるか、心配してるようにも見えるんですよね〜。
「小さい頃から教え育ててきた能忍が、『立派なお坊さんになりたい〜』じゃなくて、ちゃんと
『金山時の住職になりたい』と思うようになったのか。しかし今のままではあまりに弱く思慮に欠け、
頼りない…。私が生きているうちに、金山時の住職が勤まるような僧侶に育てられるか?」
みたいな、弟子を厳しく愛してる感じvv
でもそう見ると、今後の展開がさらにせつなくなってくるのですが…(涙)
町は燈篭祭りで賑わいをみせています。
白&青の二人は、町で許仙を探すことにします。
二人は…というか、白が妹分の青に「探して連れてきて」と命令します。
青は「自分で探せば?」と言ってみるけど、結局探しに行きます。
いたずらっ子だけど、姉思いの良い子なんですよねー。
一方、法海さまと能忍くんの二人も町につき、最近町を騒がせている『蝙蝠妖怪』を探し始めます。
←まだ町には現れてなくて、被害が出る前に食い止めようってシーンがありました。
法海さまは法力で探せますが、能忍くんは、妖怪が現れると針がくるくる回るコンパス
(掌サイズの遁甲盤ぽいもの)が無いとわからないようです。ずーっと下を向いてそれを見ながら歩いてます。
法海さまが針に「ふっ」と息を吹きかけて、回してみたりなんかします。おお、法海さま、意外とお茶目(笑)
そしたら能忍くんは「師匠!近くにいますよ!!」と騒ぎだします。…能忍くん、妖怪アンテナ力はゼロっぽいです(笑)
法海さまは「吹けば回る」とクールに返しますが、内心「こいつ大丈夫かな〜…」と心配になったのでは、と察します。
それでも二人一緒にいては効率が悪いので、二手に分かれて探すことに。
さて、こちらは許仙を探す青蛇ちゃん。
人ごみの中、相変わらずコンパスとにらめっこな能忍くんの横をすり抜けようとすると
「気をつけろ!」と呼び止められます。
青蛇「何に気をつけるの?」
能忍「近くに妖怪がいるぞ!」
青蛇「何でわかるの?」
能忍「僕はその筋の専門家だ」
妖怪退治のエキスパート、までは言わなかったけど、まあそんな感じの事を言うわけです。妖怪相手に(笑)。
青蛇はもうおかしくなっちゃって、からかい半分でお喋りをはじめます。
何で妖怪を退治するの?とか、友達になればいいのに、とか。
すると、能忍くんは「妖怪と友達に…なりかたなんて、師匠に教わってない」って、戸惑うような反応なんですよね〜。
それを見て青蛇は、能忍くんに好感を持ったようで、
青蛇「それはあなたの師匠の師匠に問題ありね」
能忍「僕じゃなくて?」
青蛇「あなたは何も問題なし。ね、友達になろう♪」
と、能忍くんの肩に腕を回します。
お坊さんでそれはいけませんので、能忍くんはあわてて腕をほどきますが、満更でもなさそう。
青蛇ちゃんは「私は青青」と自己紹介をして、「もっと話していたいけど用事があるの。また後でね☆」って感じで去って行きます。
能忍くん、相手が妖怪だと全く気づきませんでした。
こちらは白蛇さん。許仙を待つため、湖の中に立つ湖亭に向かってます。
そこへ向かってる途中、法海さまと目が合うシーンがあったような…?あれ、もっと前?なかったかも
?
←法海さまと目があったのは、もっと後の別のシーンでした〜。
青青ちゃんは、許仙を見つけて、姉があなたに会いたがっていると伝えます。
許仙は、青青の身なりが良いのをみて、そんなお嬢様が自分に会いたいなんて人違いだと取り合いません。
そのまま舟で去って行こうとしたので、青青は実力行使。許仙に気づかれぬよう水にもぐり、妖力で舟を湖亭へ運んでしまいます。
…この辺は法海さまが出ないので、簡単に行きます(笑)
湖亭に着いた許仙、待ってた美女(白蛇)に言い寄られて、「自分には好きな人がいる。顔も思い出せないけど、命の恩人だ」と
おぼれた時の話をする。白蛇さんは喜んじゃって、もう一度すれば思い出すかしら?って、許仙を湖に突き落として、自分も飛びこみ
水中でちゅーします。許仙は、この美女があのときの美女だと気づきます。
しかし…青蛇ちゃんといい、実に荒っぽいです。これは妖怪だから?あ、でも金庸小説とか読んでると
女性キャラって結構やること荒っぽいよね…。青青と能忍くんの関係なんか見てると、女性キャラに翻弄されるモウゲイ君を思い出すし。
ということは、金庸だけじゃなくて、意外とツンデレとか尻に敷かれる系好きが多いってこと?(笑)
そうそう、白蛇さんの髪留めが可愛かったです。衣装は何種類か変わりますが、ココの服が一番好きかなー♪
最後の戦いの時の服も、装飾が可愛くて好きかも♪ああいう服着てみたい…似合わないだろうなあ(笑)
生地が、いかにも天女や精霊ですって感じの薄絹じゃなく、ツヤツヤの絹でもなくて、なんて言うのかなあ…
形は勿論中国服っぽいんだけど、なんとなくアンティークレースを使ったワンピースを連想しました。
さて、用事を済ませた青青ちゃんは、また能忍くんの前に現れます。
青青「また会ったわね♪」
能忍「君か。用事は済んだの?」
って感じに仲良く話しはじめ、今探してる、蝙蝠妖怪の話になります。
青青が言うには、どうも蝙蝠妖怪は非常に強く、とても能忍くんの手に負える相手じゃないようです。
青青は、あなたには無理。上には上がいるってこと。放っておきなさい。と忠告します。
さらに、川に浮かぶ屋形船の中を透視して「どうせ町娘が血を吸われるだけでしょ。」
能忍くんが、舟の中が見えるのかと驚くと、青青は「私もその筋の専門家」と不敵な笑みを浮かべます。おお、何かかっこいいぞvv
すると能忍くんは、君は逃げろ的な事を言って、その舟に飛び掛って行きます。
能忍くん、蝙蝠妖怪は強いんだよ!法海さまを呼んでからにして〜!!(>_<)
青青は、あ〜あ、って顔で「また友達をなくしたわ」
ここから能忍くんと、蝙蝠妖怪の手下の戦闘シーンになります。
蝙蝠妖怪自身は屋形の中にいて、その周りを守る女性の蝙蝠妖怪と戦うんですけども、能忍くん結構強い!シンバル型の武器で敵を退けます。
ところが…というか、案の定というか、蝙蝠妖怪本人との対戦になったら、ほぼ一瞬でやられまして…首をガブっと噛まれた!キャー!法海さま助けてー!!!
能忍くん、噛まれつつもベルを取り出し、必死に鳴らして師匠を呼びます。ほほう、ベルをならすと法海さまが来るのか(
..)φメモメモ
音に気づいた法海さま、急いで能忍くんを助けに向かいます。
そっからはもう、法海さまと蝙蝠妖怪の激しすぎるバトルが繰り広げられます☆
是非とも映画館で観たいシーンです!うー、もっとたくさんの映画館で上映してくれないかなあ!!
死闘の末、蝙蝠妖怪を倒した法海さまは、金山寺に能忍くんを連れ帰ります。(あ、ジェシカみたいなお姫様だっこはなかったです)
能忍くんよりも年かさっぽく見える僧侶達にも「能忍師兄!」と呼ばれてたので、能忍くんは修行暦長そう。
僧侶達の「治りますか」の問いに、法海さまは「運がよければな」と答えます。つ…辛そう…(>_<)
翌朝、いつまでも寝ている能忍くんを小坊主達が起こしにきます。布団を剥ぐと、なんと…能忍くんの耳が伸びて、牙も生えてます!
ショックを受けた能忍くん、金山寺を出て行方不明に。
さてこちらは、幸福の絶頂の白蛇と許仙。
蓮池のほとりの許仙の家で、いちゃいちゃしております。
確かこの辺で、許仙が白蛇のことを『素素』と呼んでいたような。中国だと白蛇伝は有名なので、白蛇=白素貞というのは
周知の事実なんでしょうね。というわけで、青蛇は青青だけど、白蛇は白白じゃないのです(笑)
許仙は素素の両親にちゃんと挨拶して、正式に結婚したいといいます。
で、また青青ちゃんの出番。適当な廃屋を見つけて、妖力で立派なお屋敷に変えようとします。
ところがそこには、今まさに首を吊ろうとしている能忍くんの姿が。
青青「あらあら、妖怪になっちゃったのね〜☆何、首でも吊る気?」的な、相変わらずからかい口調の青青。
能忍「僧侶が妖怪にされるなんて、情けない。今まで僕が捕まえた妖怪にでも見られたら…」
って能忍!そうじゃなくて、師匠に合わせる顔が無いとか、普通そっちでしょーが!!
青青は「ふーん、じゃ、吊っちゃえば?」と、台を蹴飛ばす。←ゴメン青青、蹴飛ばしてなかった(笑)手でずらすぐらいでした
能忍くん、首に縄がかかって必死にもがく。
青青は能忍を助けおろして、「ほらみなさい、死ぬ気なんか無いくせに。私が妖怪のイロハを教えてあげるわ〜♪」
んで能忍くん、逆さづりにされたり、騙されて肉を食べさせられたり、血を飲まされたり。
「これだけ禁忌を破ったんだから、あんたはもう僧侶じゃないわ!妖怪として生きなさい」と言われて、泣き出す能忍くん。
青青ちゃん、ここでもやり方が荒っぽいんだけど、何だかんだ言って面倒見がいいです。やっぱり金庸作品を思い出します☆
一方法海さま。能忍くんがいなくなっても、その悲しみに浸ることなく、今日も妖怪退治に出かけます。
今度は沢山お弟子さんを連れてます。ん?ということは、能忍くんはあんなに頼りなく見えたけど、
それなりに強かったのかしらね。ごめん、能忍くん(笑)
青青ちゃんは能忍くんの世話のあと、ちゃんとお仕事をこなしたらしく、素素が許仙を連れてくる頃には
さっきの廃屋は立派な豪邸に変身しています。中にはちゃんと、親や親戚も。←仲間の亀やうさぎ達を人間の姿に変身させたようです。
しかし変身時間には限界があるらしく、途中でうさぎの耳が出ちゃったり、上半身は人間なんだけど、足が鶏になってたり…と
バレないかハラハラし通しの青青ちゃん。
必死で誤魔化します。ここは笑ったなあ〜♪
動物達も青青ちゃんも、許すからとにかく早く結婚しちゃえ!と急かすのに、許仙はきちっと挨拶しようとするし、
素素に長いプロポーズの言葉を言うし、素素はそれをうっとり聞いてるし、やっぱり愛する二人には周りの状況は読めないようです(笑)
許仙のプロポーズが終わった時、動物達の変身にも限界がきたので、青青ちゃんは許仙を殴って気絶させます。
バレずに終わってホッとしたのも束の間、この屋敷に妖怪が集まっているのを察知した法海さま達が、
襲撃してきます。
素素に許仙を連れて行かせ、動物達を逃がして、青青は一人で法海さまを相手に戦います。
…無理だよ〜青青ちゃん。法海さま強いよ?
案の定追い詰められて、止めを刺される…という瞬間、蝙蝠妖怪が青青をかばいます。
それが能忍くんだと知った法海さま、すんでのところで法力を逸らします。
羽根まで生えて、すっかり妖怪になってしまった能忍くんに「寺に戻れ」と言いますが、
能忍くんは「もう戻れません」と言って、青青を抱えて飛び去って行きます。
法海さまは後を追わず、立ち尽くします。←立ち尽くす…というか、岩壁に張り付いてます。ちょっと涙ぐんでます〜!
うわーん(>_<)二人とも、すっごく辛そう〜〜!…だがその苦悩の顔がセクシーです、法海さま(*ノノ)キャ
7.狐妖怪戦(法海さま、脱がされちゃうー!のシーン・笑
)
素素と許仙の、相変わらず仲睦まじい新婚夫婦のシーンが入ります。
そのあと、町では原因不明の流行り病で、人がバタバタ死んでる、というシーン。
許仙はそれを治そうと、作った薬を病人に飲ませてる。
そこへ法海さまが来て、「薬では治らん。これは妖怪の仕業だ」
でも許仙は、「生きてる限り力を尽くします」
法海さまは頷き、危険だからあまり動き回らぬようにと忠告して、その場を去る。
許仙は家で薬を作るけど、何が効くのか見当もつかないで悩んでる。
それを見てられない素素、許仙に気づかれぬよう、薬に自分の精気を吹き込む。うーん、女心だねえ。←って、素素の仲間の
ねずみ妖怪ちゃんも言ってました☆
ちょっと逸れますが
白素貞って言ったらもう、すんごい美女。ってイメージなんだけど、この素素の女優さんは「絶世の美女」って感じじゃ無いんですよね〜。
でもこういう健気な所とか、嬉しそうに笑った顔とか、ちょっといたずらっぽい所の演技とか、「白素貞」じゃなくて
この映画の「素素」としては良い感じだなあ〜と思いました☆
戻ります。
ここから、JETファンにとっては、ある意味この映画の最大の山場か!?(笑)な、シーンですよ〜。
町を見回る法海さま、とうとう妖怪が人間を襲ってる現場を押さえます。
妖艶なお姉さま方が、横たわる男性の精気を吸い取っております。うはー!男性、あっという間にミイラに!←注:泥を吐いたり火で焼かれたりはしません
法海さまの法力により、お姉さま達は狐妖怪の本性を現しまして、法海さまと弟子達に追われて竹林へ逃げて行きます。
弟子達は必死で追うんだけど…いつの間にか法海さま、狐達の前に先回り。光と共に降臨します。
…言ってもいいですか。
雪女戦からずっと思ってたのですが…。法海さま、その人間離れした強さ、あなたが一番妖怪っぽいです。
法海さまは狐妖怪達に、「悔い改めれば生きる望みをやる」といいますが、狐達は「お前の説教など聞くものか!」と
反撃を試みます。いいぞ!頑張れ狐〜♪(笑)
煙になって?竹の中へ入り込んだ狐達。ぱかっと割れて出てきたのは、かぐや姫ではなく、例の妖艶なお姉さま達ですv
法海さまと、弟子達も、妖術に惑わされぬようにお経を唱えておりますが、お姉さま達が狙うのは法海さまただ一人。よし。
うわ!ぬぬ、脱がされちゃってる、脱がされてますよ〜!
どうしよう、法海さまが…ほ…法海さま、何枚も重ねた服の上からは想像もつかない、何と逞しいお背中。。。。。(記憶がホワイトアウト)
あれ?もう戦い終わってるよ!早!
狐妖怪達は例の鉢の中に閉じ込められたのでした。
「悔い改めますから、どうかお助けを〜」と懇願する狐達に、法海さまは「だまれ、妖怪ごときが」的な、もんのすごく冷たい対応。
い…色仕掛けは逆鱗に触れるのね…。(
..)φ
あ、でももしかしたら
それまでは義務とか責務とか、それで妖怪を捕獲&退治してたけど、能忍くんが妖怪にやられてから
妖怪に対する憎しみが湧いちゃったのかも知れないな、とも思いました。
8.白蛇の正体が許仙にバレる
法海さまが町に戻ると、「許仙先生の薬のおかげで病が治った!」「先生と奥方は素晴らしい方々だ!」と大評判。
薬を貰う行列を見かけた法海さま、その薬を見て、妖怪の精気入りな事に気づきます。
薬を配る許仙に話しかけ、「妻が手伝った」ことを聞き出すと、民を救った善行のお礼と言って、法力が込められた宝刀を渡します。
そして、町に現れた素素を見て、一目でこれが許仙の妻の白蛇だと見抜きます。さすがvv
法海さまと目が合い、危険を感じた素素は、ひと気のない街角を足早に逃げます。
すると、どこへ行っても、素素行く先々に姿を表す法海さま。
…言ってもいいですか…法海さま、ちょっとストーカーっぽいです。
二人の戦いが始まりますが、薬のために百年の精気を使って疲労している素素と、法海さまでは勝負になりません。
法海さまは素素を追い詰めますが、薬を作ったのはお前かと問います。
素素は、妖怪全てが人間に危害を加えるわけではない、私と許仙は愛し合っている、というようなことを言います。
法海さまに向かって「愛について疎いくせに」とも!きゃー、素素、何かすごいぞ!!(笑)
法海さまは、妖怪と人間は一緒にはなれないといいます。一緒にいれば、寿命を縮め、運気を下げると。
これ、この映画の中では特に説明はなかったんですが、「妖怪と交わると精気を吸い取られて、命が縮まる」っていうのは
何かの本で読んだことあります。でも、仙骨(仙人になる素質?)がある人は、大丈夫だとか。
許仙は全然衰えてないし、この人大丈夫なタイプの人なんじゃないか?ほっとけばいいのに(笑)
それが出来ないのが、法海さまなんでしょうねえ〜。もともとそういう人なんだろうけど、
愛弟子を失ったことで頑固さに拍車がかかって、誰も手が付けられなくなった頑固爺。って感じでステキ(笑)
えー、戻ります。
さっき「愛について疎いくせに」と言われてもめげない法海さまは「愛しているなら、悲しませないように身を引くことだ」と諭し、
「民を救った礼に、今日は見逃す。今度会ったら容赦しない」と去って行きます。
でもそう言われても、素直に許仙の元を去る素素では無く…
いつものようにご飯の支度をしているところへ、許仙が帰ってきました。
今日は端午の節句のお祝いで、しかも僕の薬で皆の病気が治っためでたい日だ。と上機嫌。
貰った鶏やら酒やら、色々お土産を持ってます。
素素は、許仙に勧められるままにそのお酒で乾杯しますが、急に具合が悪くなり…
「これ何のお酒?」と聞くと、端午の節句の時に飲む、蛇や虫を追い払う『雄黄酒』だった。
酒の効果で人間の姿を保っているのが難しくなった素素は、隣の部屋へ逃げ込む。
窓から逃げようとするも、弾き飛ばされる。どうやら法海率いる僧侶達が、家の周りに結界を張っているらしい。
逃げられないと悟った素素は、扉越しに、許仙にプロポーズの言葉をもう一度言ってくれと頼む。
このシーン、ちょっと泣けちゃいました。法海さま、ほっといてやってよ…と思いましたねえ〜。
プロポーズの言葉が終わるころ、天井を破って法海さまが侵入してきます。
法海さま…ワイルドすぎます…。
「機会をやったのに、まだ去らなかったのか!」とお怒りの法海さま、素素とのバトル開始。
素素は、白い大蛇の姿になり、法海さまに反撃!
激しく戦ううち、部屋から白蛇が飛び出して、許仙の目の前に。
もちろん白蛇が素素とは気づかず、法海さまに貰った宝刀でグサッっと刺してしまいます。
白蛇は、宝刀を握って震える許仙を見て涙を流し、床を破って逃げて行きます。
許仙「僕の妻は!?蛇に食べられたとか!?」
法海「お前の妻は、千年も生きる白蛇だ」
法海さま、躊躇も情け容赦もない宣告。
白蛇は青蛇の元まで逃げたが、重傷。「人間界にこなければ、こんな目にあわなかったのに」という青蛇に
「でも愛を知ることが出来たから、後悔はしていない」という白蛇。
許仙の家には、呆然と座り込む許仙と、白蛇の仲間のねずみ妖怪が残されています。
どうしたら素素を救えるんだ、と呟く許仙に、ねずみ妖怪は「雷峰塔の中にある『仙草』を使えば救える」と教えます。
ここ、白蛇伝と逆なんですね。
あっちの方は、白蛇が姿を表すと、許仙がショック死しちゃう。
で、それを救うために、白素貞が天界(だったかな?)の
仙草を盗りに行くんだったと思います。
京劇の方は、許仙ってやさ男の書生で、すんごい優柔不断な人なんですよね〜。
蛇と法海が戦うとこみて、恐れをなして出家して白素貞から逃げたりとか。まあ、普通の人間って感じなのかも。
↑ちゃんと覚えてなかったので、10年ほど前に見た『白蛇伝』のプログラムを引っ張り出してみました。
(えーと、10年ぐらい前の上海京劇院公演の時のです)これによると…あ、
白素貞が霊芝仙草を採りに行ったのは、崑崙山でした。
天界じゃなくて仙界の方ですね。あと、許仙は『出家』はしてなかったですー。
仙草で生き返った後、法海の説得にあって、ふらふらと金山寺に行っちゃったらしいです。
(そりゃ法海さまのお誘いを受けたら、お寺でもどこでもフラフラついて行っちゃうよ〜♪って、映画じゃないんだった。)
で、禅堂に閉じ込められて、それを白&青が救いにくるけど法海に退けられ、逃げる。
許仙は白素貞が自分を助けに来たと知って、寺から逃げて、白&青を追いかける。
小青は許仙の裏切りを許さず殺そうとするが、白素貞はそれを止め、再び愛を誓い合う。
しかしそこへ法海が来て、白素貞を塔に閉じ込める。
数年の後、峨眉山で修行を積んで帰ってきた小青が白素貞を塔から助け出す。白素貞と許仙は再会する。ってラストのようです。
ん?最後塔から助け出す時に、『法海を倒し』って文は無いなあ。てことは、おそらく法海禅師はその数年の内に…。
しかしなあ。
めでたしめでたし、で終わらせるためにちょっと無理な感じも(汗)数年の修行で、助け出せるものなのかしら?
うーん、中から出るのは千年の白蛇でも無理だけど、外から助け出すのは数百年+数年の青蛇でも大丈夫!ってことで(笑)
お、大分それちゃいました。戻ります。
えー、この後の展開は、許仙が大活躍☆
…ということは、法海さまは出番ナシなので、サラッと行きますー(笑)
9.盗仙草
許仙は、ねずみと一緒に金山寺の雷峰塔に向かいます。妖怪は入れないので、ねずみは塔の外で待つことに。
許仙は塔に侵入し、まあ色々頑張って、仙草を手に入れます。
仙草は、こんな感じの高麗人参のような形で、イカとかクラゲのように空中を泳ぎます。
カワイイなー♪と思ってたのに…
振り返ると全身がゴッツイ顔という……イヤー!!(>_<)…ん?これはこれでカワイイのか?(笑)
こんなちょっとふざけた顔の仙草ですが、ものすごい霊力?がありまして、その力で雷峰塔に結界を張って、
妖怪を閉じ込めてたようです。
許仙が仙草を塔から持ち出したため、法海さまや能忍くんたちが今までせっせと捕獲してきた妖怪達は
逃げ出してしまいました。何という事!!
警報(鐘の音)が鳴り響き、法海さまと僧侶達は雷峰塔へ向かいます。
警報に気づいたときの法海さま、カッコよかったですー♪
逃げられないと悟った許仙、ねずみに仙草を託して留まりますが、塔から逃げ出した妖怪たちに取り憑かれてしまいます。
ねずみは白蛇&青蛇の元に仙草を届け、許仙が僧侶に捕まったことを告げます。
10.白蛇青蛇VS法海
許仙に取り憑いた妖怪を退治するため、法海さまは高僧たちを集め、羅漢陣(だったかな?)を組むように命令します。
これは一旦始めたら、途中でやめると命の危険があるような術なので(これ、許仙の命ってこと?術師の命?んー、許仙かな。)
白蛇が邪魔しに入ってこられないように、お堂を中から封印させます。
んで、自分は一人で戦うため、白蛇&青蛇を待ち受けます。
ここ法海さま、黒い衣装なんですが、もうそれがカッコいいんですよー!!(>_<)
最終決戦に臨むってとこだし、その覚悟をしたお顔と佇まいとが、黒の衣装で引き締まって…ほんとに素敵vvv
もう、見て下さい!としか言えません(笑)
そうそう、一緒に行った友達も、「黒の衣装に変わったとき、キター!!ってぐらいカッコよかった〜」と言ってくれました♪(^▽^)
んで。
法海さまが許仙を助けてる最中だと言っても、今までが今までなので、上手いこと言って私達を引き離そうとしてるんだろうと
聞く耳を持ちません。
うわー、素素、ちょっと待てー!!!ほんとに許仙のためにお祓いしてる最中なんだってば!
うう…法海さま、日頃の行いのせいで信じて貰えませんよ〜(泣)ストーカーじみたことするから…←違うんだけども(笑)
で、蛇たちは法海さまに襲い掛かり、バトルに突入。
しかし全く法海さまに歯が立たない蛇たちは、金山一帯を水浸しにすると脅します。
法海さま、一歩も譲りません。
なわけで、あのシーンになるのです。山の上から波が押し寄せてきます。
んー、映画は映画、と思っても、このシーンを見ると…日本で広く上映するのは難しい…かも…。
…で。
すっかり水中に没したお堂の中で、まだ羅漢陣は続いております。水中でお経を唱え続ける僧侶達。すごい!
素素は白い大蛇になり、許仙を取り戻そうと、お堂の入り口に体当たり。しかしお堂の入り口は封印されてるので、
水は入ってくるけど妖怪には開けられません。わー、こういうお札とか封印とか、妖怪退治ものって好きだなあ♪
どうするのかと思ったら、ねずみ妖怪が仲間を引き連れて、お堂の地下から侵入。僧侶に噛み付いて陣を破ります。
そ…そんなことで破られちゃうのか!高僧たちでも陣に集中してるので、小妖怪の攻撃に反撃できないんですね〜。
扉の封印もとけ、白蛇は僧侶達から許仙を取り戻します。
雷峰塔はどうやら一番標高の高い所にあるらしく、水没を逃れてます。そこへ素素は許仙を運びますが…
目覚めた許仙は記憶喪失のようになり、素素を覚えていませんでした。
素素大ショック。そこへ現れた法海さまに、「私を忘れさせるなんて、どんな術を使ったの!?」と食ってかかります。
法海さまは「術の途中で連れ出したりするからだ」と言いますが、素素は法海さまが故意にやったことだと思い、激怒。
再び法海さまに襲い掛かります。すんごい猛攻です。
法海さま、ひるんだ所を、青蛇に飲まれてしまいます。キャー!!!
…しかし。なんと蛇のお腹の中で、肋骨をへし折って武器にし、胴体に穴を開けて脱出!
ほ…法海さま、すごすぎます…まさかあんな方法で脱出するとは。強すぎです。。。やっぱり一番妖怪じみてますよ!(笑)
そんな風にワイルドに脱出したものの、倒れてぐったりして反撃の力が出ない法海さま。ココ、良いですね〜vv
『戦場で倒れたパン・チンユン的な色気』に、ドキドキします(笑)
法海さまが倒れたままふと目をやると、水の中でもがく僧侶達が目に入ります。
絶望の表情を浮かべ、「今まで天道に従い正しい行いをしてきたのに、何故こんな目にあうのだろう?」と考える法海さま。
すみません、茶化しちゃいけないシーンかもですが、弱弱しい法海さまもステキですvv(*ノノ)
すると、僧侶達を助ける蝙蝠妖怪の姿が目に入ります。能忍くんです。
能忍くんは裸でしっぽも生えてて、すっかり妖怪の姿に変わっていますが、助けられる僧侶達はすぐ気づいて
口々に「能忍師兄!!」と叫びます。
それを見て法海さま、妖怪は全て人間に害をなすものと疑わずにいたのは、間違いだったかも?と思ったのか
「固執しすぎたのではないか…?私は間違っていた」的な答えにたどり着きます。
救出が終わった能忍くんは、青蛇ちゃん(上が人間、下が蛇の姿になってます)をお姫様抱っこして、飛び去って行きます。
ん?青蛇ちゃん、お腹に穴あいてない。助かるのかな?よかった〜(>_<)
能忍くんの腕の中で目を覚ました青蛇ちゃん、「なぜ目覚めると、いつもあなたがいるの…?」
能忍くん「君は僕が守る」
うお!なんか良い雰囲気じゃないですかこの二人!!
この分じゃ法海さま、能忍くんにまで「師匠は愛に疎いですね」とか言われちゃうよー(笑)
青蛇ちゃんがやられて呆然としてたらしき素素、能忍くんが連れてってくれて気を取り直したのか
またもや法海さまに襲い掛かります。弱ってる法海さま、絶体絶命の大ピーンチ!!
ところが次の瞬間、素素が狙った場所からは、まばゆい光が溢れ出し…
そこにいるのは傷だらけの法海さまではなく、神々しいお顔で座禅を組む僧侶の姿でありました。
いやもうここ、ほんとに何と言うか…悟りを開いた人ってこういう感じかも、って思いました。
あんまり神々しいので、法海さまひょっとして入寂されて、本当に仏になってしまわれたのでは…なんてことも
考えてドキッとしちゃいましたよ〜。
悟りを開かれた(多分)法海さまは素素の敵ではありませんで、んもー、強い強い。今までの比じゃない!
って、どんだけ強いのか…。でもそれが、暴力的に強くなったんじゃなくて、慈悲を持ってあたるような強さでしてね。
映像で見ちゃうと、これ…笑っていいの?それとも真面目に感動するところ?と迷う映像でしたが(ごめんなさい〜)
ここは文字通り奥の手ですから、是非映画館かDVDで実際に見ていただくとして。
とにかく素素は法海さまにまったく歯が立たず、雷峰塔の中に閉じ込められてしまいます。
11.慈悲の光
塔の中で「許仙に会わせて!!」と叫ぶ素素。「ひと目でもいいから!殺されても恨まないから!」
何も無い塔の中で叫び続ける素素を、壁画の仏たちが静かに見つめます。
素素は涙を流し、地面に手をついて呟きます。「罰は受けます。…南無阿弥陀仏」
すると、天上の雲の切れ間から光が一すじの差し込みます。
法海さま「なんと慈悲深い」とおっしゃったあと、塔の床に手をかけ、持ち上げます。
ええええ!?塔…持ち上げちゃったよ!!!いやその…ウエイトリフティングみたいに持ち上げるわけじゃなくて、
素素が出られるぐらいの隙間を作るだけなんだけど…隙間を作るだけ、ってもその…いくらなんでも!!
何度目か知れませんが、もう一度言います。法海さま、ほとんど妖怪です。
あっ、ここは仏の慈悲の力が加わってるのかも知れないですね☆
塔から出てきた素素、許仙と抱き合います。許仙は素素の事を思い出せないものの、自分にとって特別な相手であることは
わかったようです。そんな許仙にむかって、素素は「思い出せなくてもいい、私が覚えてるから。千年生きてきたけど、
あなたと過ごせた日々の方が大事なの」のような事を言います。で、キスしますと、許仙はあの水中チューの記憶が蘇りまして
「素…素?」となるわけです。
が、その途端に時間切れ!素素は見えない力で塔の中に引き戻されて行きます。
ここで素素と許仙、二人のデュエット曲が流れます。おお、いい歌だなあ。一緒に行った友達も、あれ良い曲だね♪と
気に入ってましたです。
映像はスローモーションになり、曲をバックに、必死で手を伸ばす二人の悲痛な顔が交互に映し出されます。
その間、横でずっと法海さまは、青すじ立てて塔を持ち上げている…と思うと、ちょっとププっと笑ってしまいそうですが(笑)
ついに素素は塔の中へ。法海さまが手を放すと、塔は無情にも許仙と素素を隔てるのでした。
でもねえ、このシーン。感動的といえばそうなんだけど、一回目観た時は全然感情移入できなかったんですよね〜。
持ち上げ中の法海さまが気になって、ってことじゃなく(笑)
このシーンの前に素素は金山寺を水没させてるので、かなり犠牲者出てるんじゃないかなあと思うと。
これだけのことしても、許仙にひとめ会いたいって願いが叶っちゃうのは、なんかこうもやもや割り切れないというか。
でも、水没の一件があると、素素が許仙の為なら人を殺すのなんかなんとも思わない、っていう一面があるってわかるのよね。
そうすると、法海さまが許仙と素素を引き離そうとしてたのも納得行くんだなあ。
あの時、薬のために自分の精気を使うなんて、いい妖怪じゃん!って思ったけど、あれはあくまで「許仙が苦しむ姿を見たくないから」で、
病人のためって考えは全然なかったんだなあ。
だから一見人間に害が無い妖怪のように見えるけど、もし許仙が「○○ってイヤな奴なんだよねー」なんて言ったら
きっとすぐ殺しに行っちゃう。素素はそういう妖怪だってことを、薬の時からすでに法海さまは見抜いてて、
妻がそういうものであるのは、許仙にとって良くないことだ。と、判断したのかな?とか。
まあ、あの頃の法海さまは、「どんな妖怪でも人間の結婚なんて全部ダメー!!!」って感じだったのかも知れないけど(笑)
んで。
素素がそういういわゆる悪人であるのに、南無阿弥陀仏と唱えれば、仏様は願いを聞き届けちゃうのかと
一回目の時は何か釈然としなかったわけです。
でも二回目の鑑賞中にふと、「あ、これってあれじゃん!?」と思ったんですよ。
あのほら、善人…なんとか…いわんや悪人何とか…ってのあるでしょ、あれ。(謎)
…調べてみました。
えー、『親鸞』の『歎異抄』でした。『善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや』ってやつです。
ああ、検索って便利だわ☆(笑)
うろ覚えだったので、意味も調べてみました。
「善人ですら極楽往生できるのだから、ましてや悪人ができないはずがない」っていうと一見逆のようだけども、
「本来人は皆、煩悩から逃れがたい悪人である。しかし、自分は善人だと思っている者は、自力で往生できるつもりでいる。
そういう者は、仏を信じる心が欠けているため、往生できない。それに気づいて阿弥陀仏の本願を信じるものが、往生できる。
であるから、自分が悪人だと自覚していて、仏にすがろうとする者が往生できないはずが無い。」
のような意味らしいです。←違ってたらすみません。
ええと、親鸞様と法海さまが何宗かとかの違いは置いといて(笑)、映画を観てて、このイメージだなあと思ったんですよ。
つまりその、自分が正しいことをしてると思い込んでた法海さまとか、自力で許仙を取り戻そうとしてた素素には仏のご加護は無く
間違っていたことを悟った法海さまと、自分が悪人であると認めて南無阿弥陀仏と唱えた素素には、お慈悲があると。
はー。『白蛇伝説』って許仙と素素のラブストーリーかと思ってたけど、それだけじゃなくて、ものすごく大きい愛の物語でもあるのですね。
えー、戻ります。(笑)
塔の中に吸い込まれた素素は、とぐろを巻いた白蛇の姿になって、静かに眠りにつきます←寝てないかも?なんとなくそう見えたので。
一方、安全な所まで逃げた能忍くんと青蛇ちゃん。
能忍くんは「二人のためには、これでよかったのかもな」と呟きます。
青蛇ちゃんは「私は姉さんみたいに一人の人を愛するなんて出来ない」
と言って、水に飛び込み能忍くんの元を去って行きます。
えええ!?あんなにいい雰囲気だったじゃないか!青蛇ちゃん……ドライだわ。
ふ、私も愛について疎いみたいです。法海さまー、お揃いですよ〜(笑)
12.法海と能忍
それから多分しばらくの時が経ち、雷峰塔の周りを箒で掃除する許仙の姿が映し出されます。
手を休めて、せつない顔で塔を見つめたりなんかして。うーん、あのデュエット曲の「来世で待ってて」は悲しいよなあ…。
多分許仙が生きてるうちには、素素は罪を償いきれないんだよね。素素は塔の中で何年でも何百年でも生きて、
罪を償って出てきて、来世の許仙と会う!って、ずっと先でも希望が持てるけど…『許仙』は二度と素素と会えないんだもんなあ。
あの「覚えてなくてもいい。私が覚えてるから」ってセリフは、生まれ変わって『許仙』でなくなっても、ってことにも重なるのかしら。
ああそうそう。もしこのあと京劇みたいに、青蛇ちゃんが修行してきて素素救い出すって展開になってたら、さっきの『歎異抄』は
思い出さなかったと思います。それだと、「法海=二人の愛を引き裂く邪魔者」の勧善懲悪ものになるので。
スカッとするアクション物で、ラブストーリー要素がある映画が観たい!と思って観ると、ちょっと違うかも。
私はこの展開は好きです。
そして最後のシーン。
一人で山道を歩く法海さま。
立ち止まると、頭陀袋からリンゴを取り出し、中空へ放り投げる。
それを受け取ったのは、蝙蝠妖怪能忍くん。ひと口かじる。
法海さま「見慣れたら、その姿も板についてるぞ」(だったかな?)
そしてまた歩き出すと、能忍くんはその後ろを飛んでついて行くのでした。
終わり。
…!そうか、そうだったのかー!青蛇ちゃんが能忍くんと分かれたのって、法海さまの元に能忍くんを行かせるためですか!
おお、これに気づかなかったとは何たる不覚。能忍くんの幸せは、法海さまといること(逆も然り)だってわかってたのね、
青蛇ちゃん…それで身を引いたのか…うう、泣かせる女ゴコロだねえ。(違うと思う)
て、ことは。。。
これ、最初の頃の法海さまだったら、妖怪になった能忍くんを受け入れられなかっただろうな。
「寺に戻れ」って言ったときも、「もう戻れません」って言われてそのままだったし。
でも、もしあの悟りの後で同じ会話があったら、「妖怪になっても、お前は私の弟子だ」的なセリフがあるんじゃないかなー♪
と、色々考えてみると。
素素と許仙の話も…法海さまが能忍くんを受け入れられるようになるための、壮大な伏線なんじゃないか?(笑)
というわけで、私が観た白蛇伝説とは、愛の物語でした。
男女の愛、大いなる愛、そして師弟愛。
主に…愛に疎い法海さまが、愛を知る話(笑)