舒城攻略戦

 

パンの鎧姿の中では、ここが一番好きです。アクションシーンもカッコイイ!

最初の鎧はあんまり出てこないし、蘇州攻略の頃のは格好いいことはいいんだけど、

全体的なシルエットで見ると…ちょっとQP人形みたいで(笑)

 

でも、最初ちょっと違和感あったんですよね。この鎧。

なんでかなーと思ったら、鎧じゃなくてコレでした。

今までJETは、この帽子被った人を倒す役ばっかりだったので(笑)

 

 

槍で刺されたパンが、押さえてた手を離して自分の身を貫かせて、

相手を引きつけて倒すシーンがありますね。肉を切らせて骨を絶つ戦法の。

あのあとの…崩れ落ちるパンがもう…


本物はもっとずっとすごいんだけど画力がおいつきません。

なんでそんな目でカメラ目線ー!!!

て画面に向かって叫びたくなるような顔してました☆

ウーヤンでなくても「助けろー!」って言って駆け寄りたくなりますっっ!

 

辮髪って、乱れるとすっごく色っぽくなる髪型なんですねえ…

開眼しました。パン、ありがとう(笑)

 

■『兵を率いる』パンと、『仲間と共に戦う』アルフ■

パンは一軍を率いる将なので、兵を動かす立場です。

戦場では常に兵の動きに気を配り、冷静に判断を下し、号令しなければなりません。


舒城戦の前夜、銃声が聞こえてもかわすな、多くの仲間が死ぬ。と兵たちに告げるパン。

それ聞いて「おれはやる!」と声をあげられるのは、パンに心酔してるウーヤンぐらいのものです。

そこにアルフが出てきてひと声かけると、兵が奮い立ち、一丸となって戦う決意をする。


この間の太平軍との小規模戦では、パンが敵の頭目を瞬殺して、村人の尊敬の眼差しを集めて

アルフは仲間に「何考えてる?」って聞かれて「家のことだ!」って答えてたけど、

あれはちょっとパンに嫉妬してたというか、内心穏やかじゃなかったと思うんですよね。

でもその後、パンに従えば鎧ももらえて戦に勝てて飯も食える…って、村人はパンをリーダーとして認めるし、

アルフもパンの実力は認めるから、リーダーの座を譲って大人しくしてた。今までは。


だけどここで、声を上げる。

パンより目立とうとかいうつもりは全然なくて、この戦い方しかない、って時に、

こんなにみんなが意気消沈してたら戦えない!と思ったら、自然に声が出てた…ような感じかな。

パンはこれを見て、自分はアルフに敵わないと思っただろうけど…これは仕方ない役回りだよなあ…。


パンには、アルフみたいな鼓舞は出来ないんですよね。

勝手に恩賞を分配することは出来ないから、いきなり「報酬3倍!」って約束はできないし、

食糧と金と女を奪え!って煽れば略奪行為を助長することになるし。

それにパンはすでに1600人の死を背負っていて、戦えば負けることもあるって知ってるから、

最強になってやろう!みたいな盛り上げ方は出来ないんだと思う。


アルフの場合…。

例えば盗賊時代、アルフの言う通り襲撃して、そこに食べ物があんまり無かったとしても、

アルフに責任とれって言う村人はいなかったと思うんですよ。「おれも空腹なのは同じだ、次の襲撃で

たくさん奪って来ようじゃないか!」みたいな感じで。アルフは親分とか兄貴ではあるけれど、

上官ではないから。パンとは責任の質が違うんですよね。

で、そういう、自分と仲間と一緒になって戦うって環境で今までやってきたアルフだから、

みんなを奮い立たせるために、何をいえばいいか自然に身についてるし、言えちゃうんですよね。

それに、村人に何人かの犠牲を出す戦いはしたことがあっても「敗軍の将」になったことがないアルフは、

本当の戦の怖さを知らないので、怖いもの知らずの勢いがあると思います。


兵を死なせたくはないが、これは必要な犠牲だ。わかるな?大義のために死んで欲しいって感じのパンと、

おれ達は最強だ!どんな死戦でも、勝って欲しい物を手に入れろ!!ってアルフじゃ…

どっちが士気が高まるかは明白です。

それを聞く側の兵士達も元は貧しい村人だから、戦の一番の目的は空腹を満たすことであって、

新しい国づくりってとこまでは考えられない状態なんだし。


でも城を落とした後、女を犯した兵士を処刑するよう命令を下すのはパンで…。

あの時パンは山軍の略奪禁止を伝えて無かったから、食糧と金と女を…と言ったアルフを責める事はできない。

それにアルフの鼓舞がなかったら、多分士気も上がらず鉄砲から逃げる兵士続出で勝てなかっただろうし。

だけど、やった事には誰かが責任を取らなくちゃいけなくて…その後始末をするのはパン。

蘇城の時も、アルフがしてきた約束の後始末のため、命令を下すのはパン。

それが指揮官の責任の重さなんだよなあ…。


映画では細かく描かれていない戦でも、ここまで大きくないけど同じような事が起きていた気がします。

アルフが派手に立ち回り、戦には勝つけど、それによって生じる問題をパンが処理する。

それは冷静な判断によるもので、時に残酷だったり冷酷に映る。だからアルフはそれに反対する。

で、兵は「パン将軍て、頭は良いし強いけど人間味に欠けるよな〜。それに引き換え、

アルフ将軍はおれ達の気持ちをよく分かってくれるよな!」って感じの循環に陥って…

パンの人気はデフレスパイラル。アルフの人気は反比例して急上昇。

みたいな図式が構成されてったような…。


でもこれ、アルフはほんとに軍のために、パンのために、と思ってやってる事なんだよなあ…。